もはや写真にしか見えない。。。 写実絵画を専門に扱うホキ美術館に行ってきた。

ホキ美術館の看板

千葉にユニークな美術館がある。そんな風に聞いたのが2011年。

千葉市の車がないとなかなか行こうとは思わない場所にあることと高額な入館料(なんと1800円w 3D映画が見れてしまう笑)に気後れしていてなかなか行けない美術館でしたが、やっと行くことが出来ました。ホキ美術館。

館内は撮影禁止だったのでどちらかというと建築写真中心ですが、素晴らしい美術館でしたので記事にします。

建物が浮いている!?ユニークな外観

ホキ美術館の外観

まず特筆すべきはまるで建築物が浮いているかのようなユニークな建築物。なんと30メートルも浮いてるそうな。

最初はどんな有名な建築家が設計しているんだ!?と思っていましたが、日建設計が行っていました。まさかの組織型設計建築事務所。
しかし大手のしかも有名な建築事務所でこんなに挑戦的な設計をするとは。。。

社内環境がどうなってるのか気になるな〜。なんか若手の意見を積極的に取り入れていそう。

ちなみにwikipediaからの抜粋ですが、下記のような面白い特徴があるそうです。

・1階のギャラリーの先端 30メートルは宙に浮いた構造となっているが振動を吸収する仕組みがあるために揺れない
・1階のギャラリーはガラス窓から自然光が入るので開放的な空間となっている
・内部照明は全てLED照明を使用している
・床の内部にはゴム素材が敷かれているので回廊を歩いての鑑賞でも疲れにくい
・絵画の多くがガラス板で覆われていない
・絵画の周辺には立ち入り禁止を表す停止線やロープなどが無いので顔を近づけて観ることができる

これだけ見てもすごい革新的な美術館です。都内にないのであまり注目はされていませんが、もっと入館者が多くても良いのでは?
僕が訪れた日は祝日の月曜日にも関わらず人はまばらでした。

ホキ美術館のユニークな建築

思いっきりギャラリーの一部が出っ張っているのが分かる写真。

館内の豪華なギャラリーと写真のような絵画

ホキ美術館のギャラリー

さてこちらはホキ美術館のギャラリーの一部の写真。外観の奇抜さに比べて内装は非常にシンプルです。

しかしシンプルと言っても上のwikipediaからの抜粋のように内部照明はすべてLEDや絵画の多くがガラス板に覆われていなかったり停止線がないなど非常に奇抜です。特に停止線やガラス板に覆われていないことに関して館内の学芸員の方に伺ったところ、ホキ美術館に展示されている画家の多くは存命中の日本人の画家が大半で、たまに画家に依頼してメンテナンスを頼んでいるそうです。なるほど。

また聞くところによると現代芸術はキャンパスを飛び出した立体型や動的な作品が多く、写実絵画のような静的な作品はある種の画壇からの差別を受けてきたとのこと。まあ当たり前ですよね。現代には写真がありますから、写実絵画の必要性は?なのはわかります。

実際、19世紀のパリではサロンにおいては写実絵画に似た空想上のビーナスなどがもてはやされていたのに、カメラの発展に伴い当時革新的であった印象派が次第に陽の目をみることになります。そのあとはキュビスムとかアクション・ペインティングなど近代から現代にかけては動的な作品が中心になっていきますが、当たり前ですね。

テクノロジーの進化に後押しされて芸術も進化しているに他なりません。いつの時代も芸術は芸術でしかできない表現を追求していっているだけです。

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ただホキ美術館に来てもらえばわかると思いますが、写実絵画は単なる写真の模倣ではありません。写真はカメラが光を露光しますが、写実絵画はもちろん人の手で描かれます。そしてそこには人の感性が練りこまれます。作品一つ一つがオーラがありますし、のっぺりした写真に比べて絵画は厚塗りできるので立体的になります。そしてもちろん現実をそのまま切り取るわけではありません。

ちなみに僕は写実絵画を描く画家では諏訪敦さんが好きです。
以前に日曜美術館で諏訪敦さんが特集されていた時に、ウユニ塩湖における交通事故で亡くなった娘さんの絵を描いてほしいという依頼を引き受けて絵画を描くのに密着するというドキュメンタリーがありました。

日曜美術館の諏訪敦さんの作品

その時に描かれた作品が上の画像なのですが、すごく綺麗だったのですよ。諏訪さんは試行錯誤しつつ、ご両親の気持ちや家族の印象、写真、映像、ご両親のスケッチや果ては義手まで作成して作品を完成させるのですが、その過程が非常に痛々しくてしかし紳士で。。。

それ以来のファンです。ホキ美術館には僕が訪れた際はあまり諏訪敦さんの作品はありませんでしたがそのうちじっくり見てみたいものです。

■諏訪敦-記憶に辿りつく絵画~亡き人を描く画家~日曜美術館を見て…

さて余談が長くなりました笑

ホキ美術館ですが、一つ一つのギャラリーはもちろん美しいのですが、その中でも一番注目すべきはギャラリー8の14人の画家による「私の代表作」

読んで字の如しで14人の画家がそれぞれの代表作を展示しています。しかも展示作品は定期的に変更されます。

画家は自分の代表作を常にホキ美術館に置くことができるのです。面白い試み。

昭和の森に隣接しています

昭和の森 公園内部

またホキ美術館は昭和の森に隣接しているので、帰りに昭和の森を散歩したりゆったりとした時間を過ごすことができます。

昭和の森は都心では信じられないくらい大きな公園です。時間がなかったのであまり長くは滞在できませんでしたが、サイクリングコースや売店が整備されていました。また昔の日立のCMに出てくるくらいの大きな木もいっぱい!

昭和の森 夕暮れ

ちょうど紅葉シーズンということで、快適な気温だし天気もよかったので親子連れがいっぱいいました。千葉市は家族で住むのにいい場所な気がします。

information

ホキ美術館

住所:〒267-0067 千葉県千葉市緑区あすみが丘東3-15
アクセス:JR土気駅から路線バスを利用。
「あすみが丘ブランニューモール行き」乗車 → 停留所「あすみが丘東4丁目」下車
TEL:043-205-1500
開店時間:10:00~17:30
定休日:火曜日
公式HP:https://www.hoki-museum.jp/index.html

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