ビフォア・ミッドナイト。ロマンスの後のその先。

ビフォア・ミッドナイト ポスター

さて僕が大好きな映画「ビフォア・ミッドナイト」の紹介です。

基本的には甘ったるいラブロマンス映画はそんなに好きじゃありません。でもこの作品のイーサンホークとジュディーデルピーなんだか憎めない!

年齢を重ねれば重ねるほど好きになっていく。そんな映画です。

このシリーズの決まり

まずビフォア・ミッドナイトを余すところなく楽しむために得ておかなければならないのは事前知識です。

ビフォア・ミッドナイトは一作目のビフォア・サンライズ、そして二作目のビフォア・サンセットの続編の第三作目です。

ただしこのシリーズにはその他の映画にはないいろんな決まりがあります。まずは前二作のあらすじからご紹介。

前二作を見てみようと思った人はあらすじはネタバレなので飛ばしちゃって下さい。

ビフォア・サンライズ

あらすじ〜
ヨーロッパの長距離列車の中で出会ったアメリカ人学生ジェシーと、フランス人女学生セリーヌ。ふとしたことから意気投合した二人は、翌日の朝までの時間、ウィーンの街を歩き回る。 

ビフォア・サンセット ワンシーン

あらすじ〜
ウィーンでの出会いから9年後。あの一夜のことを描いた小説 “This Time “を書いたジェシーは、小説のプロモーションで各地の書店を回る一環でパリの書店を訪れる。そこでインタビューを受けていた時、ふと横を見るとセリーヌが立っていた。ほほ笑むセリーヌと、驚くジェシー。ジェシーの飛行機が出るまでの短い間、二人は秋のパリを歩きながら思い出を語り合う。

このシリーズの特徴的なのはまず時の流れ

なんと一作目は1995年。二作目は2004年。三作目は2013年と9年に一度しか制作されない映画です。

なのでファンからすれば次の続編までそれだけ待てばいいんだ!?とヤキモキさせられますが、登場人物がリアルなを経験しているので非常に自然体な映画になっています。

その他の決まりはビフォア・サンライズではウィーン。ビフォア・サンセットではパリ。ビフォア・ミッドナイトではギリシャと一作につき一つの場所から移動しません

映画の大半はほぼ主役二人(イーサン・ホークとジュリー・デルピー)の掛け合いが大半を占め、映画内の時間がほぼ現実の時間と同時進行するように作られているなどいろんな縛りがあります。

あとはカメラワークもどの作品でもほぼ同じような場面が多々見られます。

ちなみにどの作品もそんなに劇的なことは起こりません。いわゆる雰囲気映画です。笑

ロマンスのその後

ビフォア・ミッドナイト タイトル

さて事前情報があった上でのこの作品ですが、テーマが今までの二人のロマンスからその先に移っています。

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なので前二作できっちり守られていた主演二人の掛け合いから離れて子どもや作家仲間のような「脇役」も主張して物語に絡んできますし、時間軸も現実の時間と同時進行するようには作られていません。

もちろん上映時間と同じように進む時間や、今までと共通の二人の掛け合いやカメラワークはあります。

しかしだからこそ客観的にこの映画を見れるような気がします。

恋愛映画ってだいたい一番ロマンチックな部分しか描かれないじゃないですか。それがこの映画ではロマンチックな部分のその先を描いてくれるわけです。

だからこそイーサン・ホークのしわがれた感じとか、ジュリー・デルピーのたるんだ身体とかが妙に愛おしいというか笑

この映画の中の主人公たちが年老いているのを見ることで鑑賞者の人生も進んでいることが再認識できるわけです。

それはなかなか他の映画では味わえない体験だなと。

だからこの映画はビフォア・サンライズやビフォア・サンセットをリアルタイムで鑑賞している世代であればあるほど感慨深い作品に仕上がっているはずです。

年季が入ったワインのほうがより美味しいように。

before midnight

できればビフォア・サンライズやビフォア・サンセットを鑑賞してから少し間を空けて鑑賞して欲しい映画だったりします。

少し前作の内容を忘れてから鑑賞したほうがより心に刺さるのではないでしょうか?

ちなみにこの作品を撮影した監督のリチャード・リンクレイターの次回作が「6才のボクが、大人になるまで。

こちらはなんと一人の子供が6歳から18歳になるまでを撮影した映画

実際に2002年の夏から2013年の10月まで12年間を通して断続的に撮影しています。

この監督はクリストファー・ノーランより時間に関してこだわりありそう笑

ビフォア・サンライズ、ビフォア・サンセット、ビフォア・ミッドナイト

ビフォアミッドナイトを観た後にファンが次に気になるのは9年後に続編は撮影されるのか?ですが、ブルーレイについていたインタビュー映像ではイーサン・ホークが続編をやりたいと言ってますし、実現しそうですね。

次はおそらく2022年。

その頃には僕も30代。ぜったい、劇場に足を運びます!